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愛の賛歌
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    美輪明宏音楽会 愛
    in 渋谷CCレモンホール(旧公会堂)

    ステージに登場した瞬間、「出た!」と思った(笑)。

    最初の1曲はかるいジャブ程度。
    (なんて言ったら怒られてしまうだろうか・・笑)
    2曲目で完全にやられてしまった。

    あまりにすごすぎるので、試しに
    「この人は全然すごくないし、こんな歌おもしろくもない」と
    否定的に聴いてみようと思うひねくれ者のあたし。
    なんて悪あがき。結局、一瞬で完全ノックアウトされてしまう。
    鳥肌たちまくり。しまいには足にまでぶるぶるとくる始末。

    前半最後は「ヨイトマケの唄」。
    なんなんだこの歌は。
    展開がわかっているのに、それでも心をわしづかみにされる。
    何度聴いてもダメだ。
    というか、その前にあの冒頭の声聴いたら
    もうどうしようもなくなってしまうわけだけど。



    後半はシャンソン。
    前半に自作曲ばかりをやってしまって、
    シャンソンはしらけるんじゃないか、と勝手に心配になったが
    とんでもない。なんて浅はかな私。
    セットリストもすばらしい。
    後半、幕が上がると会場中から感嘆のため息。
    ステージには花。花。花。
    たぶんあれは会場にも来ていたカリヤザキショウゴさんじゃないかと思う。

    ラストは「愛の賛歌」。
    エディット・ピアフの本当の詩の意味を聞かせてくれた。
    「あなたの燃える手で・・・」なんてもんじゃない、
    ほんとうの愛の詩。
    確かに広く日本で知れ渡っている訳詩とは内容が違う。
    音楽の教科書などでも扱われているけれど、
    おそらくそのほとんどは(全て?)、
    その、日本での流行歌としての「愛の賛歌」の歌詞であったと思う。
    (実は私、大学は音楽教育科だったので
     いろんな教科書に目を通す機会があったのだけど・・)
    もし、できることなら、音楽の教科書や指導書などに
    エディット・ピアフ版の詩の意味をのせてくれないかな。
    ・・・なんてふと思ったりして。

    この曲だけはフランス語で。
    それにしても、すごい気迫。
    いったいこれはほんとうに歌なのか?と思うほど。


    アンコールも1曲。しめて2時間半。



    これを感動なんて言葉で片付けてしまっていいのだろうか?
    この人を好きでも嫌いでも関係ない、
    すごい世界観だった。
    芸術ってこういうもんだと思った。
    たとえば名画もそうだけど、たとえ好みじゃなくても
    その絵を見たらふと立ち止まってしまう、
    なんだかわからないけど惹きつけられる、って感覚あるでしょ?
    そんな感じ。


    そして、ピアノについて、今日ひとつ価値観が変わった。
    こういう歌を歌う人のバックで弾く時には
    いっさいの感情表現は無用だ。
    私は、歌い手と同じ気持ちで、歌い手と同じ呼吸をして、
    歌い手の表現を弾き出すようなピアノが得意だと(勝手に)思ってきた。
    でも、それも歌い手によるんだな。

    私も、今後機会があったら、今のアプローチとは
    違った形でピアノを弾いてみたいと思った。


    意義深い一夜だった。


    おしまい


    Mina

    関連日記:エディット・ピアフ 〜愛の賛歌〜(2008年アカデミー賞主演女優賞で話題となった映画をみて)

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