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クラシックが使われているポップス曲
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    夕方、たまたまTVをつけたらミュージックフェアーがやっていた。
    今日は葉加瀬太郎プロデュース(?)のクラシック特集。

    その中で、「クラシックがテーマとして使われている曲」として紹介されていたのが、ザ・ピーナッツ「情熱の花」と、sweetbox 「Addicted」。

    クラシックが使われている曲については、前々から書きたいと思っていたので、せっかくなので、ここでご紹介します。


    ■まず、番組の中で島谷ひとみさんが歌っていた ザ・ピーナッツの「情熱の花」。
    これは皆さんもご存知だと思いますが、ベートーヴェン「エリーゼのために」のメロディーを基にしてできています。「ミレ#ミレ#ミシレドラ〜」というメロディーをもじって歌われています。
    「エリーゼのために」が元になっている曲は他にもあります。「キッスは目にして」ヴィーナスなど。


    ■そして、sweetbox ジェイドの歌っていたのが「Addicted」。
    ヴィヴァルディー「四季」の「冬」をモチーフにしています。これはメロディーに使っているというわけではなく、サンプリング。

    sweetbox というと、一時期、J.S.バッハ「G線上のアリア」使った「Everything's Gonna Be Alright」 は、一時期どこへ行っても流れてましたねー。

    他にも、パッへルベル「カノン」を使った「Life Is Cool」、バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番」を使った「Here Comes The Sun」、ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」を使った「Don't Push Me」、モーツァルト「レクイエム」を使った「Liberty」、バッハ=グノー「アヴェ・マリア」をテーマにした「Somewhere」などなど、たくさんあるようです。全く知らなかったですが。
    個人的に「無伴奏チェロ」にはビックリです。


    この他にも、意外にたくさんあります。書ききれないので、一部だけ。

    ■平原綾香さんの「Jupiter
    これはホルスト「惑星」より「木星」。

    ■エリック・カルメン「オール・バイ・マイ・セルフ
    トリノオリンピックでフィギュアスケートの高橋大輔選手や村主章枝選手も使用していた、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番第2楽章」をモチーフにしていました。
    サビのメロディーと間奏がラフマニノフ。
    セリーヌ・ディオン や この曲は更にいろんな方々にカヴァーされているので、そちらで知っているという方も多いのでは? (映画「ブリジット・ジョーンズの日記」でも、最初の方でレニー・ゼルウィガー扮する主人公が歌ってましたねぇ。映画サントラでは ジェイミー・オニール でした)


    ◆クラシック曲を下敷きにした名曲といえばポール・サイモン「アメリカの歌(American Tune)」。
    J.S.バッハの「マタイ受難曲」第17曲のコラール(「わたしはここで、あなたのそばにとどまる」)が基につくられています。
    わたしはずーっとバッハが使われているだなんて全く思いもしないでこの曲を聴いていたのですが、言われてみれば、なるほど、バッハ・・・という感じです。
    アメリカの第2の国歌として歌い継がれている〜とかいう文章をよく見るけれど、なんていうかアメリカのイメージ・・・自由に満ち溢れた明るい詩・・・というわけではなく、何十年たったいまのアメリカにも言える内容というか・・・う〜、うまく言えないので興味ある方は歌詞(訳詞)を見てくらさい。
    使ってる曲が「マタイ受難曲」というところもなんていうか、です。


    ■シルビー・バルタン 哀しみのシンフォニー
    モーツァルト「交響曲第40番 第1楽章」

    ■私の大好きな、チック・コリア (Chick Corea) 「スペイン
    ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」

    ■サラ・ヴォーン (Sarah Vaughan) 「ラヴァーズコンチェルト
    バッハ「メヌエットト長調」
    学校でリコーダーで演奏したりもした記憶があります。教育実習でもやったかな。。教科書では「ラバースコンチェルト」だったような気がしてたんですが、「ラバーズコンチェルト」だったんですね。(スが濁音でした)

    ■ビリー・ジョエル (Billy Joel) の「ディス・ナイト(今宵はフォーエバー)
    サビの「This Night〜♪」からがベートーベンのピアノソナタ「悲愴」第2楽章。それにしても、「悲愴」の2楽章って美しいメロディーですよねー。
    ちなみにピアノ楽譜は右横のRECOMMENDにもある「エクセレント〜」に載っていると思います。たしか。(手前味噌ですみませぬ。。) 個人的には、オクト出版社という楽譜の出版社から出ている田代ユリさん編曲の曲集 ピアノソロ The Very Best of BILLY がオススメです。



    ■プログレ好きな方は言わずと知れた、エマーソン・レイク&パーマー「展覧会の絵
    ムソルグスキーの「展覧会の絵」。そしてチャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」などなど。
    EL&Pにはこれ以外にもたくさん。枚挙に暇がないので割愛。

    ■エルビス・プレスリーの名曲「好きにならずにいられない
    マルティーニ「愛の喜びは」。声楽かじったことのある方なら必ず歌う曲。
    マルティーニの「愛の喜びは」の方についてですが、タイトルから愛の喜びを歌った曲だろうと結婚式で歌う方もいるらしいですが、実は「愛の喜びは一日だけど、愛の苦しみは一生続く〜」みたいな歌詞だったと思います。インストならいいでしょうが、歌うのはやめといた方がよさそうですね。(うろ覚えですが。・・・まぁ、ある意味、結婚式にふさわしいかも!?)
    歌詞確かめたい方は、イタリア歌曲集 でもどうぞ。


    ■インストでカバー、アレンジという感じだったら、葉加瀬太郎さんらの クライズラー&カンパニー (なつかしい!)や、セクシー美女4人のグループ「ボンド」、プレイバッハで有名なジャズピアニスト ジャック・ルーシェ などもおすすめですよ。あと、ジョージ・ウィンストンもパッへルベルの「カノン」やバッハ「主よ人の望みの喜びよ」などを弾いてたりします。(関連過去日記:「ジョージウィンストンの楽譜」)

    ■最近CMで耳にする音楽といえば、
    J.S.バッハ作曲のG線上のアリアをカバーしている、SHARP AQUOSのCM曲。G線上のアリア〜今瞳を開けば/Lotus Flower〜。CMのバージョンは2曲めだそうです。

    その他にも、G線上のアリアってたくさんリアレンジされてるんですね。いい音楽はそれだけカバーされるってことでしょうか。
    G線上のアリアを集めてらっしゃる方のHPがありました。参考までにリンク貼らせていただいちゃいます。
    http://risuke.gotdns.org/index.html

    それから、JR東海「うましうるわし奈良」のCMでも、ボロディン作曲「ダッタン人の踊り」(歌劇「イーゴリ公」より)に歌詞がついて歌われていましたね。(ちなみにボロディンは化学者・医者で、言ってみれば日曜作曲家。)
    で、CMのバージョンはこれ→AGAIN〜JR東海「うまし うるわし 奈良」キャンペーンソング〜 [Maxi] です。歌っているのは数多くのCMで活躍するシンガーソングライター、ドナ・バークさんという方だそうです。


    ■それからNHK-FMにこんな番組もあるようです。
    「どこか似てる」と感じた曲から、「クラシックを使った曲」までいろいろ紹介されていましたよ。ここの記事に出ていない曲もたくさんあるようなので、興味のある方はのぞいてみてはいかがですか?
    『気ままにクラシック』
    http://www.nhk.or.jp/kimakura/


    ■イントロや間奏、アレンジのストリングスセクションなどにクラシック曲が使われているものも結構多し。
    椎名林檎「時が暴走する」では間奏にモーツァルトが。ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331。バリエーション(変奏曲)のテーマ部分。(この曲ってソナタ形式の楽章を含んでないんですよね。ソナタじゃないの。)ちなみに11番の第3楽章は、あの有名な「トルコ行進曲」だったりします。
    ちなみに・・・
    オフィシャル・スコア・ブック ピアノ弾き語り 椎名林檎/ベスト・セレクション デビュー10周年記念スコア」にも載ってます。関わった者として手前味噌ではありますがちょこっと宣伝。この曲に関してはほぼ採譜(完コピ)にいたしましたので、こちらもどうぞよろしく。



    ■Gackt「野に咲く花のように
    NHKみんなのうたでも流れていたこの曲、マキシシングルCDには「みんなのうた」バージョンの他にもオリジナルのバージョン(ギター)とピアノバージョンが入っています。
    その中の、ピアノバージョン「野に咲く花のように pf.style」は間奏がパッヘルベル「カノン」です・・・って、またしても手前味噌ですみません!
    「間奏部分にカノンを」とのことだったので、イントロやアウトロ、転調後のサビのバックでも、カノンのメロディーらしきフレーズをこっそり入れてみました。おわかりいただけたでしょうか?
    ちなみに初回限定版にはDVDとピアノスコア付。そちらの楽譜も併せて担当いたしました(←自分の弾いたものを譜面におこしました)


    ◆フジテレビ開局50周年記念ドラマ「風のガーデン」の主題歌、平原綾香「ノクターン」。
    これはショパンのノクターンをモチーフにした曲。
    とはいえ、「ショパンといえばノクターン」という、誰でもが知っている、あの、ノクターンOp.9-2(変ホ長調)を基にしたわけではない。
    使われているのは遺作のノクターン(嬰ハ短調)。(第20番はショパンの死後に出版されたらしい。)広く知られる第2番とくらべて、ノクターン遺作は 悲しみ・憂いをおびた、官能的な夜想曲。
    ロマン・ポランスキー監督の映画「戦場のピアニスト」で使われていたノクターンといえば、覚えている方も多いのでは。。
    ちなみに「ノクターン」は英詩。「ノクターン」の日本語詞バージョンが 「カンパニュラの恋」のようです。
    ↓「ノクターン」楽譜。フェアリーさんから出ているピアノピースです。



    ディズニー映画「眠れる森の美女」で歌われる「いつか夢で(Once Upon a Dream)」というワルツをご存知でしょうか?
    この曲はじつはチャイコフスキーの作曲。
    バレエ組曲「眠れる森の美女」より。


    ◆最近(2009年1月28日現在)テレビを見ていたとき、ヴィダルサスーンのCMで「あれ?ボレロ?」とはっとしたのがこれ。安室奈美恵「Dr.」(3月?まだ発売にはなってないようです・・)
    ヴィダルサスーンのHPでもCM見れました→http://vidal.jp/(注!音出ます)

    フィギュアスケートの番組なんかでもよく流れてる、ラヴェルのボレロが使われていますね。(そういえば、ボレロといえば、今シーズン安藤美姫さんもエキシビションで使ってますよね)



    ・・・とざっとこんな感じですが、いかがでしたでしょうか?
    実際はまだまだまだまだあるようですが(プログレ周辺なんかは特に)、キリがないのでこの辺で。
    皆さん、知らずに聴いていたクラシックのメロディーもあったのでは? クラシックとポピュラー音楽の他ジャンルとの融合、クラシカル・クロスオーヴァーは、これからもどんどん広がっていくんでしょうね。


    「こんな曲もあるよ!」って方は、ぜひぜひコメントへ。
    もし何か間違ってる点などあれば、こちらもご指摘ください。
    お気軽にどうぞ。

    ではでは。

    (※実はけっこう随時書き足したり、編集しています。そして他にもネタ持ってたりします・・・とかいいつつ、こんなに書きつつ、安易に使ってておもしろくない曲とか実はイヤです・・爆。 さいきん溢れすぎた感ありません?)


    Mina

    | mina | 音楽話★ | comments(4) | trackbacks(0) | - |
    Comment
    2009/09/14 1:47 PM posted by: アルフレート
    オールデーズの曲でレモンのキッスという曲が
    ありますが、あれはポンキエッリのオペラジョコンダの時の踊りからとられています。
    2009/09/16 12:37 AM posted by: Mina
    アルフレート様。
    コメントありがとうございます!
    「レモンのキッス」・・・どんな曲でしょう。聴いてみたいです。まだまだ他にもいっぱいありそうですね。
    2013/08/02 2:50 PM posted by: S. kitagawa
    ザピーナッツの恋のバカンスが、セビリアの理髪師序曲から取られたものだと聞いたことがありますが、真偽のほどは?
    2013/08/19 2:48 PM posted by: arenjiya
    S. kitagawa様。
    コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまいました。
    「恋のバカンス」ではないのですが・・・「セビリアの理髪師 序曲」からインスパイヤされただろうと思われるというのは、ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」ではないでしょうか?

    セビリアの理髪師序曲 中間部分↓
    http://youtu.be/ocsg8ndCTkM?t=2m8s

    恋のフーガ ザ・ピーナッツ
    http://youtu.be/eXQ0dooWhno?t=14s

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